マザース三日坊主

誰であれ再会は懐かしい

お久しぶりです。諸星です。
2000年にミレニアム入社した私も、もう18年目の中堅社員となりました。
この18年、辞めた先輩、後輩、同期、いったい何人くらい見送ってきたのかな
と思うと、なかなか感慨深いものがあります。

辞めても同じ業界の中にいる先輩や、
なかよし同期たちとはたまに会うこともありますが、
これまでに辞めた後輩たちというのはほとんどが広告とは関係のない方向へ
行ってしまい、疎遠になってもう一生会うことがなくても不思議ではありません。

もう会うこともなかろうと思っていた後輩と10年ぶりに再会すると、
人はどんな感情を抱くものでしょうか?
しかもそれが、自分史上最悪の後輩だったなら…。

10年前に、入社して約1年で辞めた後輩、仮に名前を『石川』としておきましょう。
この石川、入社時期でいうと川島と同期になります。
彼らが入社した当時、PMとAPのはざまくらいにいた私は、教育係として新入社員の
石川にいろいろと指導する立場でした。

この石川が…、これがもう…、遅刻魔で本当にひどい後輩で…!!

よく、ダメな子ほどかわいい、とか、できない子ほど愛おしい、とか言いますが、
私が思うにそれはダメさの種類、あるいは加減によるのではないでしょうか。
石川の場合、もう全然かわいくも愛おしくもないダメさ加減でした。

石川の入社早々、ロケハンの待ち合わせで待ちぼうけをくらわされること数回。
それが15分とかでなく、1時間とか遅れてくるわけです。
電話をかけると、「すみません、向かってるんですが、あと40分くらい…」
とか弱々しい声(これがまた頭にくる)で言う。
現れると、見るからに打ちひしがれて申し訳なさそうにするのですが、
これを1回ではなく何回も繰り返す!

そもそも「怒られるのが怖くて」遅れる連絡もしてこない時点でダメだし、
何度怒ってもまた遅れてくるし…。

私もあまりにも頭にきすぎて「いったいどんな言葉で叱れば石川に響くんだろう」
と考えすぎるあまり、会社に行く電車を乗り過ごし、なんでこんなに腹の立つ
後輩のことで頭をいっぱいにしなければならないんだ!
とますます憤慨するという負のスパイラル。

私の仕事以外でも遅刻が激しく、
また気の毒ながらキャラクター的にも叱りやすいので
みんなに説教されまくったあげく、入社して1年後、
「脚本家を目指すので辞めます」と言ってマザースを辞めていったのでした。

会社を辞めたあと、
石川はなぜか年賀状やさまざまな報告を福里さんにだけ送っており、
2年ほどまえに某新人シナリオ大賞で優秀賞を取ったらしい
と福里さんに聞いたときは、
「石川も頑張ったんだね…おめでとう!」と祝福するどころか、
「なぜ福里さんにだけ…そういうところが打算的でむかつく!」
と反感しか覚えなかったのですが、
その石川に、つい先日、とある飲み会で再会したのです。

ちょっと再会のくだりは長くなるのではしょりますが、
『自分史上最悪の後輩』に10年ぶりに再会したとき、
私がどういう感情を抱いたかというと、

…さっぱり感慨深さはなく、
ただ、石川に憤慨したことが昨日のことのように思い出され、
10年前の続きで相変わらず説教してしまっただけでした。

また石川が全然変わっておらず、相変わらずのへたれっぷりで、
当時の遅刻のことを責めると申し訳なさそうにする様子なども逆にむかつく!

よく言えば、
「10年も会ってなかったのになんだか昨日も会っていたみたいだね」
というある意味時空を超えた再会。

私も10年前よりもずいぶん丸く穏やかになったはずなのに、人というのは、
意外と簡単に過去に戻れるのだなと我ながら感心した次第です。

しかしながら、なんだかんだ、懐かしの(しかも全然変わらない)後輩に
久々に説教をするのは意外と楽しかったことは否定できません。

石川くん、朝まで説教してすみません。ちょっと楽しかったよ。

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