マザース三日坊主

「エディー・ジョーンズ」

ラグビー日本代表がW杯で南アフリカに勝ったことで、日本中でラグビーへの関心が
高まってきたことに嬉しく思っています。
その一番の立役者は、4年間日本代表を強化し続けた、監督のエディー・ジョーンズ
だと言っても過言ではないと思います。
彼の語録、考えが詰まった本を、丁度W杯前に読む機会があったので紹介します。

松山

一見、ラグビーの講義本かと思われるかもしれませんが、
ラグビーはカルチャーの反映であるという観点から、
日本の社会・国民性・教育についてなど、幅広く意見を述べています。
以下、印象に残った言葉を記します。
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「日本の選手たちは、自分が責任を持ってやりますと言いたがらない。役割を分担するのを好むんです。それは学校、あるいはクラブで受けてきた教育システムの影響だと思います。」
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日本人は、自分を肯定的に捉えるのではなく、否定的なところから入って自分の成長ルートを導き出す。その方が指導者に評価されるからだ。
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考えない習慣、頼り切ってしまう自主性のなさは、子どものころから、コーチや先生に依存し続けてきた結果なのだ。
「現在、指導者の立場にある先生やコーチたち自身も、そうした自主性を育まない教育しか受けていないので、その方法論しか知らない。どこかで流れを変えない限り、歴史は繰り返されます。」
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日本が創造力の歩みを止めてしまった背景には経済的な基盤が安定し、「ミスをしない」ことが支配的になってしまったことが根底にあるという。
「社会に『ノーミス志向』が強ければ、クリエイティブに考えたり、決断していく方向に選手を仕向けることはできません。私は選手たちに決断して欲しい。ただ、日本の社会では選手が決断したあとで『それは間違っていた』と否定することが多い。コーチにとって大切なのは、『選手はなぜそういう決断をしたのか』を考えることです。」
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自分に置き換えて「なるほどなぁ」と思えることがたくさんありました。
これはほんの一部ですので、もし興味のあるかたは是非読んでみて下さい。

いま振り返ってみると、彼は、ラグビー日本代表を世界の強豪にするために、
日本の文化を変えようとしたのではないでしょうか。
そして彼の最大の目標は、実は、W杯で3勝でもなくベスト8でもなく、
初戦で対戦する優勝候補の南アフリカに勝つことだったのではないかと思います。
それが日本国内でラグビーが盛り上がる一番の方法なんだと。

ラグビーに興味を持ち始めた皆さん、これから国内でのリーグ戦、トップリーグが
始まります。嬉しいことに開幕戦は既にチケット完売です。
W杯に出場していた他の国の代表選手も数名ですがトップリーグのチームに
新たに入ってプレーします。年明けの2月からはスーパーラグビーという南半球の
クラブチームのリーグ戦に日本チームが挑みます。
世界最高レベルのエキサイティングなラグビーを間近で観戦する機会が増えるので、
是非試合会場に足を運んで、ラグビーを堪能してみて下さい。