マザース三日坊主

チームワークに惚れる

突然ですが、私、去年まで自由が丘に住んでいました。
住む前は、ほとんど行ったことがなかったこの街ですが、去った後は、度々ごはんを食べに行ったり、買いものに行ったり。わりと好きな街になりました。
新しいもののなかに古いものが点在していて、なかなか奥の深いところ。
わたしはどちらかと言うと、この、古い、というか、昔からあるものの感じが好きです。
先日も休日の昼にある店にごはんを食べに行きました。
そこは地元密着型のお店。お客さんは常連さんが多く、メインはパスタやピザなど…メニューは豊富、ペット同伴OK、値段もリーズナブルで、誰でも気軽に入れるような店です。
わたしが訪れるのは3回目。
まず、元気のいいおばちゃんが「いらっしゃーい」と迎えてくれます。
そして、たまたまですが、いつも同じ席に通されます。そこは、キッチンが眺められる場所。
店は満席でしたので、ウェイトレスのおばちゃん2人は忙しそう、注文しようと呼び止めるのもままならない状況です。
なんとか、おばちゃんが席の横を通り抜けるときにタイミングよく注文できました。
そして、料理が出てくるまでの間、自分の席から、ぼーっと店内の様子を眺めていました。
キッチンから料理がカウンターに出て、ほかのお客さんに出される様子、常連のお客さんとの気さくなあいさつ、店をあとにするお客さんへの御礼…
こうやって言葉で表現すると、なんだかちょっと気に入らないですが、いわゆる接客、という言葉とも違う、その様子がなんだかとても気持ちがいいのです。
忙しいので、呼び止めても、お客さんが入ってきても、おばちゃんから「ちょっと待ってね」なんて言われるお客さんはたくさんいるのですが、そこでフォローに入ってくれるのが、”キッチンのおじちゃん(たち)”なのです。
キッチンを覗くと、料理をするのは、全員家庭用のエプロンをつけた50代くらいのおじちゃん4人。
風貌はとても料理人とは言い難い、どこにでもいそうなおじちゃんたち。
しかし、このおじちゃんたち、お互いほとんど喋らないのです。
忙しいランチどきのキッチンですから、言葉でコミュニケーションをとりそうなものなのに、おそらく長年の経験なのか、とにかく黙々と料理をつくって、カウンターに出していきます。
そしてカウンターに出された料理はおばちゃんによって運ばれますが、少しでも料理がカウンターに料理がたまっていると、なかからささっと1人が出てきて料理を運びます。
さらに、お会計待ちのお客さんがいると、また別の1人がささっと出てきてレジ打ちをし、テーブルを片付けます。
あー、なんか素敵!と思って、ずーっと観察してしまいました。
普段着にみんな好き勝手な家庭用のエプロン、というまったく気取ってないいでたちもさらに素敵!
そして、もちろんごはんもおいしいのです。
こういう接客仕事、ほとんどのひとが経験ありそうですけど、きっとみんながわたしと同じことを思ってくれるはず。
菅原さん、早く行ってみてください。

鳥のこと。

鳥が少し気になっています。
鳴き声もいいし、何を考えているか分からない目もいいです。
空を飛んでいる姿なんかは、見ていて気持ちがよくなります。
カラスやハトは鬱陶しいなと思うこともありますが、まぁ鳥全般に対して愛着を感じてしまうのです。
カモ。
近所の緑道に流れる小さな川には、よくカモが浮かんでいます。
今の家に引っ越し、カモを近くで見るようになってすぐ気付いたのですが、彼らは眠るとき、起きている時と逆方向に首を回して、自分の体を枕にして眠ります。寝ているカモが川面に並んでいると、箱に入ったアーモンドチョコみたいに見えて、思わずニヤニヤしてしまいます。
スズメもいいです。
あの丸っこさが好きで、時々ベランダで餌づけをしています。
鳴き声が聞こえると、米を少しだけつまんで持っていきベランダに置く。部屋との距離をだんだん縮めていくと、ベランダの扉のサッシの上に乗って米をついばむようになりました。今では扉が閉まっていても、メシをくれといった感じでガラスのすぐ向こうに静止して羽ばたいていたり、ガラスの出っ張ったところに無理やりとまってみたりしています。
ただ、一度だけ部屋の中に入ってきて米を探そうとしていたことがあり、それ以来は調子に乗せすぎないように、餌づけは時々にしています。
深い谷や山に囲まれたトルコのとある村では、人々は鳥のことばを喋るそうです。
簡単に言うと口笛なんですが、トルコ語のアルファベットを音の高さで吹き分け、2キロ離れたところにいる人とも会話ができるそうです。
最近は携帯電話の普及により鳥のことばを使える若い人が減って、文化が失われることをおそれた大人たちによって「鳥のことば教室」が開かれているそうです。
ぜひ受けてみたいです。

先日、そそくさとしたこと。

先日、近所にあるお寿司屋さんにご飯を食べに行きました。
そこは、大きな通りから少し奥に入った住宅街の中にひっそりとあり、利用するのはほとんど地元の人(多分。恐らく。)といった感じの、広さもせいぜい6畳くらいであろう、こじんまりとしたお店です。
店内にはテレビが置いてあり、おすしをつまみながら、他のお客さんと、テレビから流れる番組について、ああでもない、こうでもない、などと話したり、話さなかったり。。
とにかく、自分の家のリビングにいるようなゆるーい感じで、利用しています。
その日も、つまみを頂いたり、お酒を飲んだりして、まったりと過ごしていました。
テレビからは、バラエティ番組が流れ、観てるような観てない様な、、そんな感じでした。
と、その時、ガラガラっと扉が開きました。
狭いお店ですので、皆の視線は扉に注がれます。
「ん?!」
扉の前に立っていたその人は、何と、今、まさにテレビに映っているその人でした。
商売柄、タレントさん、役者さんにお会いする事もありますし、普段なら見て見ぬフリも綺麗に出来る方です。
他のお客さんだって、そうでしょう。なんてったって、東京です。芸能人慣れしてます。
が、知らぬ人はいないであろう超有名人、そして、そのタイミングの良さ、なおかつ、その方が着席された席のちょうど斜め上のあたりにテレビがあって、何だか、その人が画面から飛び出してきて、二人いる??ような錯覚に、おまけに、テレビのその人と、カウンターにいるその人が、同時に喋りだしたり、、(当たり前です。)
あと、冒頭でも言いましたが、何よりもそこは自分ん家みたいなものだし。。。
パジャマ姿を見られているような。。(おいおい。。誰も見てないから。。)
と、いらぬ妄想まで。。
そのテレビの方も、さすがにどうしたらいいのか分からなかったようで、大きく身を乗り出して、テレビを何度も覗きこんでみるけど、その事には何も触れず、けれども、そわそわして落ち着きない様子でした。
そんな「テレビの人」の慌てた姿に、こちらもどうしていいのか分からず、見て見ぬフリをしてしまい、すっかり居心地が悪くなった私たちは、ちょっとだけお寿司を食べ、そそくさと帰りました。

お使い

とうとう5月です。新人の方たちは5月病、大丈夫でしょうか?
自分自身の新人時代はとうの昔になってしまった、小川です。
もうかれこれ、今年で11年目です。1年目~11年目までの自分を集めるとサッカーチームが出来てしまうんです。
(ちなみにこれが掲載される、5月10日は、2010年ワールドカップ日本代表選手の発表です。)
で、新人といえば、いろんな面白い経験をするものと決まっています。そこで、今回はそんなよくある「新人時代話」を。
新人の仕事の1つに「お使い」なんてものがあります。私たちの仕事の場合、書類・資料・素材のお届け、ということになるのですが、よく色々な場所に行ったのですが、そのなかでも最長距離の「お使い」の話です。
確か、私が2年目のこと、アメリカで「9.11」のテロがあった年のことです。当時の仕事の1つでアメリカとのやり取りの必要があったのですが、テロ、そしてテロ後の厳戒態勢のためか、通常であれば信頼に足るFedExでも、急ぎの書類の送付が、どうも心配だということになり、一番信頼できる方法はということで、「誰かがアメリカまで行けばいい」という話しになったそうです。そんなこんなで、
「小川、明後日からロスまでお使いに行ってくれない?」
ということに。
こうして、私の1泊2日、「ロスお使いツアー」が始まりました。
とはいっても、実際のところ、書類を持って行って、向こうで手続きを済ませ、その書類を持って帰ってくるだけですから、今どき、中学生でも出来るようなお使い。
テロ関係者と間違われないかと心配しながらも、何事もなく税関を通過し、無事、ロスに到着。その後は、現地のコーディネーターさんと書類の手続きに向かい(この辺は全面的にコーディネーターさん任せ)、処理された書類をもらい、あっさり終了。
ただ、さすがにLA、道路から小さーく見えるハリウッドサインに興奮したり、せっかくだからと、お土産を買いにショッピングモールに連れて行ってもらったりと、なかなか他の「お使い」では味わえない醍醐味!(若者はどんな小さいことにでも喜べるものです。)
そんなこんなで、1日目を終えて、ホテルまで送ってもらった私ですが、ちょっとした浮かれキブンか、あるいはせっかくの海外だからの貧乏性か、すこし、夜の散歩にでも、という気持ちに。というのもホテルのすぐそこが海で、ビーチを歩くのも気持ちいいかも・・・
と、思っているうちに、うとうと・・・ZZzzzzz・・・・
目が覚めたら、朝でした。
でも、せっかくだからと、朝から散歩。小さい遊園地があるような、素敵なビーチで最後の一日を満喫・・・といっても、すぐに帰りの飛行機の時間です。
結局、1日目の昼に到着して2日目の昼に出発。ロスには24時間いたかいないか、ただ確実に、飛行機に乗っていた時間の方が長かったです。
というわけで、私の「はじめての海外へのお使い」の話でした。
その後、11年、今のところ、この距離を超える「お使い」はありません。